手帳とデジタルカレンダーの使い分け|詳細はデジタル、気持ちは手帳で整える
Share
手帳とデジタルカレンダーの使い分け|Googleカレンダー・Outlookは「詳細の記録」、手帳は「気持ちとエネルギーを整える」
予定の詳細はデジタルに、気持ちとエネルギーの整え方は手帳に。パンクせず、ご機嫌に過ごすための使い分け術。
予定はちゃんと管理できているはずなのに、
なぜか毎週ヘトヘトになってしまう。
足りないのは予定の管理ではなく、「どこに力を使うか」と「どんな気持ちで迎えるか」を整える場所かもしれません。
Outlookには会議、Googleカレンダーにはプライベートの予定。通知もちゃんと届くし、抜け漏れもなく予定は管理できている。
予定がぐちゃぐちゃってわけではないけれど、週末になるとぐったり。何に頑張ったのか分からない──そんな感覚はありませんか?
「手帳はもう時代遅れ?」「デジタルに一本化したほうが効率的?」と思う方も多いと思います。
今回は、私自身が実践している、手帳とデジタルカレンダーの使い分けをご紹介します。ポイントは、デジタルには「予定の詳細」、手帳には「エネルギーの配分」と「気持ちの整え」を記録することです。
デジタルは、時間・内容・誰とといった「予定の詳細」を正確に管理し、変更や共有をしやすくするための場所。
紙の手帳は、その週・その月の予定を俯瞰して、「どこに力を使い、どこは抑えるか」を決め、さらに「どんな気持ちで迎えるか」を先に書いて整えておく場所。
この2つを分けることで、エネルギーを配分でき、気持ちも整った状態で予定を迎えられるので、パンクを防ぎやすく感情もなるべくベストの状態に保つことができるのです。
いまの「手帳とデジタル」事情
まず、実際のところ、多くの人はどう使っているのでしょうか。クロス・マーケティングの「手帳に関する調査(2026年)」(20〜69歳の男女1,100人)によると、予定や記録の管理方法は次のとおりでした。
デジタルだけで管理している人がいちばん多く、時代の流れを感じます。一方で、紙の手帳を使っている人(31.0%)に限ってみると、デジタルとの併用が16.2%、紙のみが14.8%と、およそ半々。紙の手帳を選んでいる人の約半数は、デジタルも上手に組み合わせているということになります。
また、紙の手帳ならではの良さとして上位に挙がったのは、「紙に書くことで記憶に残る、忘れにくい」「思いついたときにメモできる」でした。デジタルが主役になった今でも、紙には紙の役割が残っているようです。

田中 怜子
Forte Diary Creative Director
私は25年以上、手帳を使い続けてきました。会社員時代は、デジタル化の推進に携わっていたので、デジタルの便利さは身をもって知っています。
だから今は、予定の「詳細」はすべてデジタルに任せています。手帳に書くのは、「その予定にどう向き合うか」。何にエネルギーを使って、何にはあまり使わないかを事前に決めておくと、エネルギーの配分を調整できて、パンクするのを防げます。さらに、楽しみな予定には「楽しみ!」、緊張する予定には「大丈夫、堂々としていればいい」と書いて、気持ちを自分にとって良い状態に整えて予定を迎えると、良い結果につながりやすくなります。これが、私が手帳を手放さない理由です。
STEP 1:デジタルカレンダーに任せること
まずは、デジタルが得意なことを、思いきって任せてしまいましょう。
会議・締め切りの「詳細」を正確に
会議や締め切りは、時間・内容・誰とといった詳細の一つ一つが重要です。そして、相手への送信、変更、共有が簡単にできることも欠かせません。ここは、デジタルの得意分野です。
暮らしの予定も、詳細ごと入れておく
美容院、通院、友人とのランチ、旅行のホテルチェックイン時間(住所も添えて)、説明会や保護者会など。こちらも、時間・場所・内容・誰とが大切で、変更があったらすぐに直せることがポイントです。住所まで入れておけば、当日スマホですぐに確認できます。
大事なのは、予定の詳細を手帳に書き写さないこと。同じ内容を二か所に書くと、変更のたびに直す手間が増えて、二重管理で疲れてしまいます。詳細は、デジタルだけで十分です。
STEP 2:手帳に書くのは「エネルギーの配分」と「気持ちの整え」
では、手帳には何を書くのか。それは、予定の詳細ではなく、「その週・その月で、エネルギーをどこに使うか」と「その予定を、どんな気持ちで迎えるか」です。
「その予定だけ」を手帳に書く
1週間、1か月の予定の中から、メインとなるものや、集中したいこと、楽しみなことをピックアップして、その予定だけを書きます。仕事でもプライベートでも同じです。全部を書き写さないから、手帳に貴重な時間を奪われることはありません。
「大丈夫。堂々としていればいい」
選んだ予定に、「どう振る舞うか」「どんな心意気で臨むか」を書き添えて、気持ちを自分にとって良い状態に整えます。たとえば、緊張する会議なら「大丈夫。堂々としていればいい」。プレゼンなら「結論から話す。笑顔を心がける」のように(あくまで一例です)。
「楽しみ!」を、先に書いておく
その予定に何を期待しているか、どんな気持ちで迎えたいかも書きます。たとえば、久しぶりに会う友人とのランチなら、「楽しみ!何を着ていこう?」と書いておく。それだけで、予定の日が少しずつ待ち遠しくなります。
衣替え、掃除、休養も「予定」にする
相手のいない予定は、デジタルカレンダーに入れる必要もなく、つい後回しになりがちです。だから手帳で、その月・その週の他の予定を俯瞰しながら、「いつやるか」を決めます。休養も、立派な予定のひとつです。
予定に重みづけをして、どう振る舞うかまで書くと、「ここには力を注ぐ」「ここは力を抜く」を事前に決められます。何にエネルギーを使って、何にはあまり使わないか。それを先に決めておくと、自分のエネルギーの配分を調整できて、パンクするのを防げます。
予定が増えるほど大変になるのは、予定の数ではなく、すべての予定に同じエネルギーの配分で向き合おうとしてしまうからかもしれません。
東京大学の酒井邦嘉教授らとJMAM、NTTデータ経営研究所による共同研究(2021年)では、予定を紙の手帳に書いた人は、タブレットやスマホに入力した人より短い時間で予定を覚え終え、思い出すときの脳活動(記憶・言語・視覚に関わる領域)も高くなりました。
ただし、問題の正答率そのものには3グループで差がなかったとのこと(参加者は18〜29歳の48人)。紙が絶対に優れているというより、目的に応じて使い分けるのがよい、ということのようです。
詳細はデジタルに、気持ちとエネルギーの整え方は手帳に。
STEP 3:使い分けの早見表
STEP 4:日曜10分の「整える」ルーティン
デジタルと手帳をつなぐために、毎日ではなく、週に1回だけ時間をとります。たとえば、日曜の夜や月曜の朝に10分だけ。
来週の予定を、ざっと見渡す
OutlookとGoogleカレンダーを開いて、来週の予定を確認します。「この日は詰まりそう」「ここは余白がある」と、全体の流れをつかみます。
メインの予定だけを、手帳に書く
集中したい予定、外せない予定、楽しみにしている予定を選んで、その予定だけを書きます。
どんな気持ちで迎えるか、どこに力を使うかを決める
緊張する予定には「大丈夫、堂々としていればいい」、楽しみな予定には「楽しみ!何を着ていこう?」と書いて、気持ちを整えます。あわせて、「ここに力を注ぐ」「ここは力を抜く」も決めていきます。
空いているところに、休養と家のことを
他の予定を見ながら、衣替えや掃除、休養の日を入れていきます。先に決めておけば、「やらなきゃ」と頭の片隅で抱え続けることも減ります。
Forte|Planner は、My Life Planner(目標・ライフプラン)・Monthly・Weekly・Journal が1冊にまとまっています。しかもMonthly・Weeklyは、「集中すること」「楽しみごと」「振り返り」の3つの軸(Focus・Joy・Reflection)で書けるので、その月・その週の予定を俯瞰しながら、気持ちとエネルギーを整理するのにぴったりです。
53ページのジャーナルページを使って、心配、不安なことも書けば、来週の緊張する会議にも十分気持ちを整理できます。

デジタルカレンダーで確定した予定を見渡して、この3つの軸に書き出す。そして、足りなければJournalページで気持ちをゆっくり書き出す。この流れが、1冊の中でつながるのがForte|Plannerの良さです。
それでも迷ったら
「全部デジタルのほうがラクなのでは」と思う日もあるかもしれません。それも自然なことです。実際、2026年の調査では、紙の手帳を使ったことはあるけれど今は使っていない人が35.9%と、現在使っている人(31.0%)を少し上回っていました。
大切なのは、どちらが正しいかではなく、自分のエネルギーと気持ちを事前に置いておく場所があるかどうか。まずは1週間だけ、「詳細はデジタル、メインの予定への気持ちと配分は手帳」と決めて試してみてください。
参考:クロス・マーケティング「手帳に関する調査(2026年)」/東京大学・日本能率協会マネジメントセンター・NTTデータ経営研究所「紙の手帳の脳科学的効用について」(2021年)
詳細はデジタルに預けて、
気持ちとエネルギーの整えは、手帳で。
My Life Planner・Monthly・Weekly・Journalが一体になった設計で、予定も、目標も、気持ちも、1冊に。A5サイズ・全5色・12月始まり。
Forte|Planner 2027 の中身を見てみる →ページをめくるだけで、使い方がわかります📖
よくある質問
デジタルカレンダーだけで十分ではありませんか?
予定の管理だけなら、デジタルだけでも十分成り立ちます。調査でも「デジタルのみ」が最も多い結果でした。ただ、「どの予定にどんな気持ちで向き合うか」「どこに力を使うか」を整える場所は、別にあると安心です。私は、その役割を紙の手帳に任せています。
二重管理が面倒で、続くか心配です。
予定の詳細は、手帳に書き写しません。手帳に書くのは、メインの予定と、その振る舞いだけ。詳細の変更はデジタルだけで済むので、二重管理にはなりにくいです。
手帳には、どんな予定を書けばいいですか?「相手のいない予定」とは?
「これは外せない」「ここは集中したい」「楽しみにしている」と感じる予定を選んでください。そこに、どう振る舞うか、どんな期待を持つか(「楽しみ!何を着ていこう?」でも十分です)を一言添えます。「相手のいない予定」は、衣替え、掃除、休養など、自分ひとりで決められる予定のこと。その週・その月の他の予定を見ながら、入れる日を決めます。
手帳術・新作情報・限定オファーを
メールニュースレターでお届けします
忙しい毎日に、余白を届ける手帳術をお届けします。
📩 いつでも配信解除できます。