本が読めない人へ|忙しくても読書時間を作る手帳のブレインダンプ術
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本が読めなくなったのは、
忙しさのせいじゃない。
「本が読めない」「読書時間が作れない」を科学的に読み解き、忙しくても読書時間を取り戻す手帳のブレインダンプ術をご紹介します。
気づけば、もう何ヶ月も
本を読んでいない。
学生の頃はあんなに好きだったのに。
その「読書時間が作れない」を、手帳で整えてみませんか。
「仕事に追われて、趣味を楽しむ余裕がない」「疲れていると、つい本の代わりにスマホを見てしまう」——そんな悩みを抱えている人は、少なくないはずです。
忙しいから、疲れているから。そう自分に言い聞かせてきた人も多いのではないでしょうか。でも、その「読めなさ」の正体は、実は忙しさそのものではないのかもしれません。

田中 怜子
Forte Diary Creative Director
私は子どもの頃から、大の読書好きでした。夏休みのヒマな時間には、ルパンシリーズを借りては3時間で3冊読み切り、また図書館へ借りに走る——そんな子どもでした。大人になった今も、時間を忘れ、水を飲むのも忘れて何時間も本を読み続けてしまう日があります。
でも不思議なことに、同じように仕事に追われていても、本が読める日と、まったく読めない日がありました。その違いは何なのか、ずっと気になっていたのです。
① 「本が読めない」のは、意志の弱さではなかった
三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)
インターネットで得られる「情報」は無駄がなく、欲しい答えを最短で受け取れます。一方で読書という体験には、目的に直結しない寄り道や偶然の発見——いわば「ノイズ」——が含まれている。仕事に全身全霊で向き合わざるを得ない働き方をしていると、このノイズを受け入れる余白そのものが失われていく、というのが本書の核にある視点です。日本人の労働と読書の歴史をたどりながら、最終的には仕事にも趣味にも半分ずつ力を注ぐ「半身」で生きる社会への提言で締めくくられています。
読めないのは、忙しいからではなく、
頭の中が忙しいから。
② 読書時間を作れる日と作れない日、違いは「脳の状態」
目の前に集中していないとき、脳の中で続く“独り言”
スタンフォード大学の精神科医ジェームズ・ドゥティ教授が説明する「デフォルトモードネットワーク(DMN)」とは、目の前の作業に集中していないときに働き、過去の出来事を思い出したり、まだ起きていない未来を心配したり、周囲の人間関係について考えたりする脳の状態のことです。
ある日、この考え方を知って腑に落ちました。今日の誰かの一言が引っかかっていたり、明日のプロジェクトのことがずっと頭の片隅にあったり、人間関係にモヤモヤを抱えていたりするとき、私は本を開いても文字がまったく頭に入ってきません。
逆に、どれだけ忙しくても、目の前の仕事にただ集中していて、人間関係にあまり執着せず、まだ起きてもいない未来への不安も感じていない状態のときは、脳がすっと切り替わって、自分の日常とはまったく関係のない小説やエッセイまで、するすると読めてしまうのです。
③ 読書時間をつくるブレインダンプ——頭の中の「独り言」を止める方法
頭の中にあることを、良し悪し関係なくすべて紙に書き出す
DMNの“おしゃべり”を止める最も手っ取り早い方法は、頭の中にあることを全部、紙に書き出してしまうことです。頭の中に置いたままにしておくと、脳は無意識にそれを“未解決”として保持し続け、勝手に反芻を始めてしまいます。しかし一度紙に書き出すと、脳はそれを「もう外に出した」と認識し、抱え続けなくてよくなるのです。書き出す場として、Forte Plannerのジャーナルページを活用してみてください。
きれいに整理しようとしなくて大丈夫です。頭に浮かんだことを、思いつくまま手帳に書き出すだけで十分です。
そして、書き出した中に「これは実際に行動が必要だ」という項目が見つかったら、そのままForte Planner 2027のWeeklyページの該当する日に、やるべきアクションとして書き写すことをおすすめします。ここまでやると、脳は「もう手帳の中で管理されている」と認識し、静かになっていきます。悩みや不安を“覚えておく”仕事から解放された脳は、ようやく目の前の一冊に向き合う余裕を取り戻せるのです。
④ 忙しくても読書時間を作る、シーン別3つの実践法
前夜に浮かんだ心配事を、Weeklyページの昨日の欄に3行だけ書き出してから家を出る。
午前中の出来事や午後の予定への不安を書き出し、必要ならWeeklyページに転記する。
その日の人間関係のモヤモヤをジャーナリングページに手放してから眠る。
「読めない自分」を責めるのをやめて、
ただ書き出す。それだけで、脳は静かになっていく。
「本が読めない」のは、忙しさのせいでも、意志の弱さのせいでもありません。頭の中がいっぱいで、余白がなかっただけ。手帳に書き出すという小さな習慣が、頭の中に少しずつ余白を取り戻し、忙しい毎日の中でも“自分のための時間”を守ってくれます。
よくある質問
本が読めないのは、意志が弱いからですか?
いいえ。多くの場合、原因は意志力ではありません。頭の中がデフォルトモードネットワーク(DMN)で忙しく、読書のような「ノイズ」を受け入れる余白がないことが本当の理由です。
ブレインダンプは何を書けばいいですか?
良し悪しを判断せず、頭に浮かんだことをすべて書き出します。今日気になった一言、明日の予定への不安、人間関係のモヤモヤなど、内容は何でも構いません。
書き出した後は、どうすればいいですか?
行動が必要な項目だけを、手帳のWeeklyページに転記します。それだけで脳は「もう管理されている=解決済み」と認識し、静かになっていきます。
頭の中を整理する場所も、読書に戻る余白も、一冊で。
Weekly・Journalページで、書き出した思考を「手放す」習慣を。
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